努力する姿は最高にダサくて最高にかっこいい

こんばんは!しましまです。
今日は弟に彼女がいたことが発覚し、大騒ぎの朝でした。なんか嬉しいです!

ところで、
今日は前から気になっていた映画
「百円の恋」を見ました。
この作品で主演の安藤サクラさんが最優秀女優賞を受賞し、話題になりましたね。その感想を書きたいと思います。

ここから先はネタバレを含んでます。






・あらすじ
32歳の一子(安藤サクラ)は実家にひきこもり、自堕落な日々を送っていた。ある日離婚し、子連れで実家に帰ってきた妹の二三子と同居をはじめるが折り合いが悪くなり、しょうがなく家を出て一人暮らしを始める。夜な夜な買い食いしていた百円ショップで深夜労働にありつくが、そこは底辺の人間たちの巣窟だった。心に問題を抱えた店員たちとの生活を送る一子は、帰り道にあるボクシングジムで、一人でストイックに練習するボクサー・狩野(新井浩文)を覗き見することが唯一の楽しみとなっていた。ある夜、そのボクサー・狩野が百円ショップに客としてやってくる。狩野がバナナを忘れていったことをきっかけに2人は距離を縮めていく。なんとなく一緒に住み始め、体を重ねるうちに、一子の中で何かが変わり始める―――。
引用 http://100yen-koi.jp/info/?page_id=86


評判がよく、自分と重なる部分もあるため期待してはいましたが、見事に期待を超えた

確かな希望を与えてくれる素晴らしい映画でした。

この作品の良い点は、なかなかうまくいかない現実も、人間の汚い部分もまったく隠していないところです。
途中色んな壁があるのですが、自暴自棄になるのではなく、むしろ自分のパワーに変えてぐんぐん進んでいきます。 

ボクシングを通して別人のように変化していく様子を安藤サクラさんが見事に体現されていました。特にシャドーボクシングをしているシーンは音楽もマッチして、めちゃめちゃかっこいいです。
この過程に嘘っぽさがなくリアルだったので、勇気をもらえたのだと思います。


練習を積み重ね、一子はついにボクシングの試合が決まります。そして、狩野に見に来て欲しいことを伝えるのですが
「おれ、一生懸命なやつ嫌いなんだよね。」
と、冷めた発言を残し、去ってしまいます。

しかし、狩野はボクシングの試合を見に来ていました。そして、一子のひたむきな姿に胸をうたれたのか、彼の心にも再び熱い何かが芽生えたように見えました。このラストのシーンはぜひ映画を見て欲しいです。


一生懸命努力する姿は最高にダサくて最高にかっこいい、と思わせてくれた映画でした。



ちなみに、一子と狩野の恋愛も描かれているのですが、私が個人的に好きだった場面があります。
それは狭くて質素な畳の部屋で、蚊取り線香たきながら並んで寝転がっているシーンです。好きな人と一緒だったら、なんにもなくてもそれだけで幸せなんですよね。全然オシャレなシーンじゃないのに、なぜか惹かれました。


誰かと語り合いたくなる作品です。ぜひ見てみて下さい。